轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
そのひからしょうじきになったはなし
その日から正直になった話
小川 未明
「赤い鳥」1927(昭和2)年9月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 3,341 字 · 7 页
その男は、旅の人のようです。
少年が、歩いていくと、旅人は、にっこりと笑いました。少年は、やさしい、どこかのおじさんだと思うと、急になつかしくなりました。
「おじさんのお家は、遠いとこなの?」と、少年は聞きました。こんなに、やさしいおじさんが、もし近くであったら、自分は寂しいときに遊びにいこうものをと思ったからです。
「遠いところとも。汽車に乗ったり、船に乗ったりしなければ、いかれないところなのだ……。」と、旅人は、少年の顔を見て、笑いながら答えました。
そういって、旅人は、思い出したように、両方のたもとをさぐり、また、ふところなどを探して困ったなというような顔つきをしたのです。
「おじさん、どうしたの?」と、少年は、旅人の前に立ちながら、たずねました。
「たばこをすおうと思ったが、マッチをどこかへなくしてしまった……。」と、旅人は、答えました。
「マッチがないの?」
「このへんに、たばこや、マッチを売る家はないかしらん……。」と、旅人はいいました。
「売っているところはないけれど、僕、マッチを持ってきてあげよう。」と、少年はいいました。
旅人は、少年の言葉を聞いて、喜ばしそうな顔つきをしましたが、考えながら、