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それから
それから
代助醒来时,脑海里悬着一块木板,随脚步声消失。他总在半夜按着胸口数心跳,思考这跳动的生命到底意味着什么。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 172,794 字 · 347 页
母子は同時に振り向いた。
「おや」
縫子の方は、黙って馳けて来た。そうして、代助の手をぐいぐい引張った。代助はピヤノの傍まで来た。
「如何なる名人が鳴らしているのかと思った」
梅子は何にも云わずに、額に八の字を寄せて、笑いながら手を振り振り、代助の言葉を遮ぎった。そうして、向うからこう云った。
「代さん、此所ん所を一寸遣って見せて下さい」
代助は黙って嫂と入れ替った。譜を見ながら、両方の指をしばらく奇麗に働かした後、
「こうだろう」と云って、すぐ席を離れた。
それから三十分程の間、母子して交る交る楽器の前に坐っては、一つ所を復習していたが、やがて梅子が、
「もう廃しましょう。彼方へ行って、御飯でも食ましょう。叔父さんもいらっしゃい」と云いながら立った。部屋のなかはもう薄暗くなっていた。代助は先刻から、ピヤノの音を聞いて、嫂や姪の白い手の動く様子を見て、そうして時々は例の欄間の画を眺めて、三千代の事も、金を借りる事も殆んど忘れていた。部屋を出る時、振り返ったら、紺青の波が摧けて、白く吹き返す所だけが、暗い中に判然見えた。代助はこの大濤の上に黄金色の雲の峰を一面に描かした。