轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

なよたけ

なよたけ

加藤 道夫

「三田文学 四・五月号、六月号、七・八月号、九月号、十・十一月号」1946(昭和21)年5月~10月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 81,415 字 · 163 页

青空文庫

……む、そこんところを衛門もう少し考えてみなければなりませんでしたな。む。さようでございますとも。いくら手前に惚れ込んだと申しましても、……四十年間、年もとらずに娘のまんまで手前を待ってるなんてわけは、どう考えたって、そんなことは有りゃしませんですからな。(何だか少々情無い気持になって来る)いや、そりゃもう大変婆さんになっとりましょう。……何せ、手前が二十六で、あれがそう、かれこれ……

文麻呂 衛門!………そんなことは問題じゃないよ。顔に皺が何本出来ていようと、どんなに腰が曲っていようと、お前を待っているのは忠実なひとりの少女の心だ。ね? 衛門、そうだろうが?

瓜生ノ衛門 そうでございましょうか?

文麻呂 なんだい、馬鹿に自信がなくなっちゃったんだね。そうだよ! 僕が保証する! そうだとも! 瓜生ノ衛門の帰りを、四十年間、ただひたすらに思いつめ待ちわびているのは美しい、ひとりの忠実な心の少女だ!

瓜生ノ衛門 (感動して)……有難うございます。……有難うございます。……瓜生ノ衛門、明日にでも早速婆さんに逢いに瓜生の山に帰ってみようと存じます。

文麻呂 それがいいよ、衛門。