轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふるさとのはやしのうた
ふるさとの林の歌
小川 未明
「赤い鳥」1921(大正10)年12月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 4,289 字 · 9 页
どうぞひとりぼっちの私をかわいがってください。」と、小鳥は願いました。
娘は、やさしい目つきで小鳥をながめながら、
「ほんとうにおまえの目はかわいい、美しい目だこと。」と、見とれていました。
「どうか私をかわいがってください。そうすれば、私は、あなたになんでもさしあげます。この翼も、この声も、この目もみんなあなたにあげます。どうぞ私をかわいがってくださいまし。」と、小鳥はたのみました。
「ほんとうにやさしい小鳥だこと。私は、どんなにおまえさんがかわいいかしれない。私は、なんにもほしくないが、ただおまえさんの目のように美しい目がほしい、そうしたら、私は、どんなに美しくなることでしょう。」と、娘は、うっとりとして心の中で自分の姿を空想に描きながらいいました。
小鳥は、しばらく頭をかしげていましたが、
「私の目も、翼も、また声も、そして大事な命も、みんなあなたのものです。私は、これから、あなたの胸の中に生きます。」といいました。
「ああ、うれしいこと。」
「私は、もっと、もっと、なんでもあげたいのです。けれど、もうこれよりはほかに持っていません。そして、この林の中には私の命より貴いというほどのものはないようであります。