轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

めくらぼし

めくら星

小川 未明

「おとぎの世界」1919(大正8)年6月

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 4,348 字 · 9 页

青空文庫

いじの悪い母親は、娘に向かって、

「おまえは、毎日鳥に餌と水をやりなさい。そして、もし鳥をにがすようなことがあったなら、そのときはたいへんだ。そうすれば、もう、おまえはこの家から出ていくのだ。けっして、家に置きはしないから。」といいました。

おとなしい、目のよく見えない娘は、どんなに、この母親のいいつけを当惑したでありましょう。

小鳥は、そんなこととは知らず、朝からかごの中でとまり木にとまって、ないたり、さえずったりしていました。そして、細いかごの目から、遠い空などをながめていますうちに、小鳥はどうかして、広い世へ出て、自由に、あの青々とした空を飛んでみたいものだと思ったのであります。

小鳥は、自分の友だちらが、木の枝や、かなたの空でないているのを聞きますと、その気ままな生活がうらやまれたのでありました。自分もどうかして、このかごの中から逃げて出て、せめて一目なりとも、世の中のさまざまな景色を見たいものだと思いました。

こう小鳥が外にあこがれていますうちに、ある日のこと、目のよく見えない娘は、餌猪口をかごの中に倒して、それを直そうと気をもんでいました。