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スモーリヌイにひるがえるあかはた
スモーリヌイに翻る赤旗
宮本 百合子
「大阪毎日新聞」1931(昭和6)年1月5日~21日号(15日号、19日号を除く)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 25,354 字 · 51 页
熱心に知っているかぎり説明した。箇条を見てわかるように、彼女たちは、農村ソヴェトのために活動する者としてのはっきりした立場から問いを出している。(市町村ソヴェトは上級ソヴェトと同様内部に文化部、衛生部、政治部その他専門部をもっている。ソヴェト員のあるものは、文化部員となる、或るものは衛生部員となる。各部はべつべつに集まり、ある問題を決議する。決議を一般集会のとき持ちよるのである。)
相当しゃべって、ひとりでにみんなが黙った。突然、
――日本にも、女房をなぐる亭主が沢山いるでしょうか?
思わず笑った、一同が。質問した女はどっかへ頭をひっこめている。笑いながら、みんなも日本女も、馬鹿な質問したとは感じなかった。古いロシアの農民はうんと女房をなぐった。亭主のそれが情愛だといってなぐった。そういう時代はもちろん去った。けれどもモスクワ発行の『労働者新聞』の「自己批判」の投書に、こういうのが出ることがある。
パウマン区何々通五八番地、室十五号に住んでいる某々工場の職工イワン・ボルコフは、一週間に少くとも三遍は酔ぱらって夜中に帰って来る。彼は室の戸を先ずうんと叩いて近所を起こす。