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ソヴェトにおける「れんあいのじゆう」について

ソヴェトに於ける「恋愛の自由」に就て

宮本 百合子

「サラリーマン」1932(昭和7)年1月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,439 字 · 7 页

青空文庫

その点での誤謬を冒すことは非常に減って居り、その点ははっきりして居る。

フランスでは要するにブルジョア機構内で女が自分の性をどうしたら最も功利的に利用出来るかと考えている。

だからフランスの女権拡張運動というものはどういう状態にあるかということの説明になる。

けれどもソヴェトでは男も女もそういう意味のブルジョア的性別は、減っている。

何故かというと、労働において女は男の協力者であり、又家庭生活の中でも第一、小学校から男と女のする仕事が別れるということはない。……学校でくれる弁当を食べると、後の皿を洗ったりいろいろすることは男の子も女の子も混って一緒にする。

それから部屋の掃除も、畑を耕すことも、植物を採取することも一緒にする。托児所の揺籃から共学でそういう点でも気分が自然違うわけで、つまり子供のうちから女と一緒に働き、一緒に仕事をするということから先ず根本の感情が出来て居るから非常にはっきりして居る。

又女性の性の必然というものをソヴェト位保護して居るところはない。

フランスの様な服装の上でまでの性の誇張、そういうことは勿論、ソヴェトにはない。