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ソヴェト・ロシアのすがお
ソヴェト・ロシアの素顔
宮本 百合子
「アサヒグラフ」1931(昭和6)年1月1日、7日、14日、21日、28日号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 18,066 字 · 36 页
また女性の性の必然というものをソヴェト位保護しているところはない。フランスのような服装の上でまでの性の誇張、そういうことは勿論ソヴェトにはない。そのないことはそれでまた健康であると思う。
女と男は元来咽喉笛の出来工合から違う。また筋肉、骨格皆それぞれ男女違っている。男は女の特色を気持よく感じ、また女は男の特徴を気持よく感ずる。それが性それ自身のもっている美である。お互いのそれを完全に保護する。女の体が柔かくて、丸くって、男の体が角張って骨が多い。それはつまり性の必然的差別と美しさである。そこでお互いの肉体がお互いの必然的限度までよく働いて健康を保っていれば十分美はある。
ソヴェトの若い人間はそういう点で美しい。それだから、つまり資本主義社会のような性の誇張というものがなくなったからと云って美は減少していない。だから決してソヴェトに行っても決して美に対して心配する必要はない。それで非常に朗かで、私が丸三年ソヴェトにいた間に、男と女と仕事の上のひけ目とか区別を感じない。常に男が働いているところには女が働いている。また女の働いているところには常に男が働いている。