轻松读懂日语经典作品
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いっすんぼうし
一寸法師
江戸川 乱歩
「東京朝日新聞」朝日新聞社、1926(大正15)年12月8日~1927(昭和2)年2月20日<br>「大阪朝日新聞」朝日新聞社、1926(大正15)年12月8日~1927(昭和2)年2月21日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 96,475 字 · 194 页
見張りは大丈夫かね」
「大丈夫、僕の部下が三人で三方からかためている。皆信用の出来る男だ」
自動車が走り出すと、前の座席とうしろの座席では話が通じ難くなった。自然明智は隣の小林紋三と話し合った。
「例の中之郷O町の家だね。君はその後あの家を調べて見たかね。あすこは以前長い間一種の淫売窟だったんだよ。非常に秘密な素人の娘や奥さんなんかを世話する家だった。その方の通人達にはかなり有名なんだけれども、近所の人達はまるで知らない。そのあとをあの怪物が借りたんだ。だから、よくそんな家にある様に、あの家には二階から秘密の抜道が出来ている。万一警察の手入のあった時の逃場だね。それが、押入の中から隣家との壁と壁の間を通って、飛んでもない所へ抜けているんだ。君があんなに見張っていて逃げられたのも無理ではないのだよ」
「そうとは知らなかった。馬鹿馬鹿しい訳ですね。一体どこへ抜けているんです」
紋三は変にあっけない気がした。
「養源寺の裏手へ抜けているんだ。君は気づいていたかどうか。養源寺は中之郷A町にある。そのA町とO町とは背中合せじゃないか。つまりA町の養源寺から入ってO町へ抜けることも出来れば、O町の例の家から養源寺の寺内を通ってA町へ抜けることも出来るんだ。