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さんしろう
三四郎
三四郎在火车上遇见一位肤色黝黑的女子,不由自主想起故乡的恋人。他假装睡着偷听她和邻座老人聊天,越听越放不下。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 169,765 字 · 343 页
三四郎は病院の当時を思い出した。萩を通り越して椽鼻まで来た。
「お掛けなさい」
三四郎は靴をはいている。命のごとく腰をかけた。よし子は座蒲団を取って来た。
「お敷きなさい」
三四郎は蒲団を敷いた。門をはいってから、三四郎はまだ一言も口を開かない。この単純な少女はただ自分の思うとおりを三四郎に言うが、三四郎からは毫も返事を求めていないように思われる。三四郎は無邪気なる女王の前に出た心持ちがした。命を聞くだけである。お世辞を使う必要がない。一言でも先方の意を迎えるような事をいえば、急に卑しくなる、唖の奴隷のごとく、さきのいうがままにふるまっていれば愉快である。三四郎は子供のようなよし子から子供扱いにされながら、少しもわが自尊心を傷つけたとは感じえなかった。
「兄ですか」とよし子はその次に聞いた。
野々宮を尋ねて来たわけでもない。尋ねないわけでもない。なんで来たか三四郎にもじつはわからないのである。
「野々宮さんはまだ学校ですか」
「ええ、いつでも夜おそくでなくっちゃ帰りません」
これは三四郎も知ってる事である。三四郎は挨拶に窮した。見ると椽側に絵の具箱がある。