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ふざいじぬし
不在地主
小林 多喜二
一~十一、十六「中央公論」1929(昭和4)年11月号、十二~十五(「戦い」の表題で。)「戦記」1929(昭和4)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 69,990 字 · 141 页
――今迄暗に力添えをしていた他の資本家が、岸野に「何んとかしてくれなければ」と云い出してきた。
事態が急に変ってきた。
調停委員が立てられた。市会議員五名、警察署長、弁護士、労働組合代表、農民組合代表、小作人代表、有力新聞記者、岸野側。――物別れを繰りかえしながら、三度、四度と会見を続けた。
そして出樽以来三十七日間の苦闘によって、地主岸野は屈服した。――時、一九二七年十二月二十三日、午後九時四十八分。
その日の「ビラ」は組合員の手から都会の労働者に、――全道の農民組合の手から小作人に――配られた。
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│ 小作人は今や昔日の生存権なき農奴より、戦闘的労 │
│ 働者階級の真実の「同盟者」たり得ることを立証し │
│ た。 │
│ 封建的搾取と闘うために! │
│ 耕作権確立のために! │
│ 日本農民組合に加入せよ! │
│ 労働者と農民は手を結べ! │