轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふざいじぬし
不在地主
小林 多喜二
一~十一、十六「中央公論」1929(昭和4)年11月号、十二~十五(「戦い」の表題で。)「戦記」1929(昭和4)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 69,990 字 · 141 页
└───────────────────────┘
」]
「ホオーッ!」
「豪儀なもんだ。矢張りな。」
「有難いもんだ。」
盃と銚子がやかましく、カチャカチャと触れ合った。
――役員や招待された人や講演した人達は、吉本管理人の宅へ引き上げた。そこで水入らずの「酒盛」を始めた。H町からは、自動車で酌婦が七、八人やってきた。――皆は夜明け近く迄騒いでいた。酌婦達はその夜帰らなかった……
阿部や健達は一足先きに表へ出た。星が高い蒼い空に、粒々にきらめいていた。出口から少し離れた暗がりで、二、三人、並んで長い小便をしていた。――側を通ると、
「オ、阿部君!」
ガラガラ声で、伴だった。健と七之助は頭を下げた。
寄ってきて、阿部に、「どうだ、この魂胆は!――直ぐ、あっちさ通信頼むど。」――声を低めて云った。
健は黙って、皆の後をついて行きながら、兎に角、近いうちに阿部を訪ねてみよう、と考えていた。
三
節は悲しかった
「んで……?」
「……………」
節は一言も云わなくなってしまった。
健もだまったまま歩いた。
昼のうちに熟れていた田から、気持の悪いぬるい風が、ボー、ボー、と両頬に当って、後へ吹いて行った。