轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ふしぎなしま

不思議な島

芥川 竜之介

主人公在船上迷迷糊糊醒来,眼前浮现一座神秘岛屿。身旁坐着一位十八世纪打扮的英国老人,递来望远镜——真相会看到什么?

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,348 字 · 13 页

青空文庫

たとえばヴィタミンのないのは滋養がないとか、脂肪のあるのは滋養があるとか、人参の味は駄目だとか、大根の味に限るとか……」

僕「するとまず標準は滋養と味と二つある、その二つの標準に種々様々のヴァリエエションがある、――大体こう云うことになるのですか?」

老人「中々そんなもんじゃありません。たとえばまだこう云うのもあります。ある連中に云わせると、色の上に標準もあるのです。あの美学の入門などに云う色の上の寒温ですね。この連中は赤とか黄とか温い色の野菜ならば、何でも及第させるのです。が、青とか緑とか寒い色の野菜は見むきもしません。何しろこの連中のモットオは『野菜をしてことごとく赤茄子たらしめよ。然らずんば我等に死を与えよ』と云うのですからね。」

僕「なるほどシャツ一枚の豪傑が一人、自作の野菜を積み上げた前にそんな演説をしていましたよ。」

老人「ああ、それがそうですよ。その温い色をした野菜はプロレタリアの野菜と云うのです。」

僕「しかし積み上げてあった野菜は胡瓜や真桑瓜ばかりでしたが、……」

老人「それはきっと色盲ですよ。自分だけは赤いつもりなのですよ。」