轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
おかのした
丘の下
小川 未明
「小学四年生」1938(昭和13)年1月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 2,401 字 · 5 页
「ああ、あの先生も、たしかにいられた。」
年雄は、不思議でならなかったのです。
「どうして、こんな遠いところまで、遠足にいらしたのだろう? きっと来年、卒業する六年生かもしれない。どれ、走っていって見よう。」
年雄は、小山先生だったら、飛びつきたいのでした。スケッチ帖を懐中に押し入れると、丘を駆け下りました。
「小山先生だったら、うれしいんだがなあ。先生は、僕の顔を見たら、びっくりなさるだろう。おお、おまえはこんなところへきたのか? こんどの学校はどんなだねと、おっしゃるにちがいない……。」
彼の顔は、勢い込んで、真っ赤になりました。田圃の道のあるところ、ないところ、かまわずに走って、列に追いついて見ると、なんとこの近村の学校の子供たちであったのであります。彼は、がっかりしてしまいました。そして、ますます別れてきた先生や、お友だちが恋しくなりました。
彼は、泣きたい気持ちになって、独り川辺を歩いていました。夏のころ、どこの子供のつけた足跡かしれないが、浅瀬のどろの上に残っていました。
きっと、魚をすくいにきたか、それとも、泳ぎにきたときにつけたのだろう。