轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
はいくのつくりよう
俳句の作りよう
高浜 虚子
「ホトトギス」1913(大正2)年11月~
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 45,854 字 · 91 页
そうしてその略されていることは俳句にとっては普通の約束であるということが分かってみるというと、ただちにこの意味が解釈ができるようなことになる。
次に明治以後の句にはいろいろあるが、一句を拾い出してみると、
町淋し雨の筍貸家札
という飄亭の句がある。この句などもちょっと俳人以外の人が見たならば何を言ったのだか分からぬかもしれぬが、この「雨の筍貸家札」という間にはたくさんな言葉が省略されている。「雨の筍」というのは、雨が降っている中に筍が生えているという意味であって「貸家札」という言葉からして単に貸家札そのものがブラ下っているというだけではなく、そこに貸家があることまでがその言葉で代表されているようなふうになっている。また「雨の筍」と「貸家札」という二つの句の間には、筍が生えている、それはその貸家の塀の内とか、竹垣の内とか何とかに長く伸びて生えているということを想像しなければこの景色が何だか分からぬことになる。さらにこれを言いかえてみれば、古びた貸家が一件ある、その貸家の表には貸家札が下がっている、その貸家の庭には筍が人が取らぬために伸びて、塀の上にまで突き出て長く生えている。