轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ぼくはこれからだ
僕はこれからだ
小川 未明
「新児童文化 第3冊」1941(昭和16)年7月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,555 字 · 17 页
じきによくなって、起きなさるから、さあ、すこしあっちへいって遊んできなさいね。」と、外へ抱くようにして、つれていったのでした。
その夜であった。すさまじい北風が吹き募った。秋の深くなったという知らせのように、風はヒュウヒュウと叫んで、野原をかすめ、林の頭をかすめて、木や、枝についている葉をことごとくもぎとっていったばかりでなく、いっしょに達吉の母親の命もさらっていったのです。
翌朝、東京からきた、伯父さんが着きました。そして、数日の後には、達吉は、その伯父さんにつれられて、思い出の多い、自分の生まれたこの村から去らなければならなかったのでした。
伯父さんの住んでいる町は、都会の片端であって、たてこんでいる小さな家々の上に、雲のない空から日が照りつけていました。店にブリキ板がすこしばかり置いてあるだけの貧しい暮らしであったが、子供がないところから、伯父さんも、伯母さんも達吉をかわいがってくれました。
「なに、工場などへいかなくたって、家にいて、俺の手助けをすればいい。」と、伯父さんは、やっと高等小学校を出たばかりの達吉を少年工として、たとえこのごろは景気がよくても、工場へやるのにしのびませんでした。