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ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
「いのち」1937(昭和12)年2月号から連載
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 130,439 字 · 263 页
たとえば中学生というものは皆社会的の不平等というものへの疑問を起すのは著しい現象である。社会主義は中学生の頭脳は必ずアッピールするものだ。私などももとよりそうであった。それに対し、先生にして正しき答えを与え得るものがどれ程あるであろうか?
私の政党についての質問は一笑に附されたのみで、正しく答えられなかった。
が反対にこの先生の空気は私に政党というものへの現実的の興味を刺激した。四年頃になると、私は白帆会という結社をリードしていたから、並立している「あやめ会」、「きさらぎ会」というような結社との間に私党的な競争心を起し初めた。すでに新入生が学年初めに入って来ると、入会勧誘を競わねばならなかった。講演会も、雑誌も競争意識にとらえられ、又私は進んでそれに参加した。とうとう私は他の会に向かって連合演説会を開こうと挑んだ。会別に席を分け、そして自分の会から演説者が出れば会員に喝采させようと言うのだ。しかも野次を挟むことを自由にしようと言うのだ。疑いもなく政党的な空気とアムビションとが目ざめて来たのだ。他の結社では少し辟易したようだったが、面目もあって承諾した。