轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ひかりあういのち

光り合ういのち

倉田 百三

「いのち」1937(昭和12)年2月号から連載

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 130,439 字 · 263 页

青空文庫

叔父は勉強せよとやかましく言う必要はなかった。その代り身のまわりのすべてに干渉し、世話を焼いた。毎日靴を磨かした。ブラッシの使い方まで指図した。

宗藤の家には自由の空気というものは無かった。何一つ叔父の命に背くことは出来なかった。そしてその命令というのが大らかな、堂々としたものでも、粛然と勤行すべきものでもなく、せせこましい、つまらないものだった。理窟がある時でも屁理窟だった。私の家の空気とはまるで似ていなかった。叔母はその間に立って、叔父の鋭鋒をあしらいつつ、私や、重子をかばってくれた。叔母は賢い、物やさしい、向上心の強い婦人であった。もし境遇さえよければ、何でも勉強して、偉くなれる素質であった。それが夫によってその運命を規定されてしまっていた。

私は叔母や妹のことを思うと、彼女たちを自ら選ぶ自由をろくに与えずに、ある環境に投げ入れてしまった保護者たちの無智な暴力のようなものを呪いたくなる。事実後になって重子が悩みの果てに、庄原の父に訴えに行って家出すると言った時に、父が、

「元をただせば私が悪かったんだ。しかし今となっては廿年の育ての恩がある。