轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
じゅうはちじのおんがくよく
十八時の音楽浴
海野 十三
海野十三『十八時の音楽浴』。同一底本的分册已合并为一书。收入:十八時の音楽浴、ある宇宙塵の秘密、第五氷河期、軍用鮫、生きている腸、放送された遺言、千年後の世界、特許多腕人間方式、宇宙女囚第一号。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 103,941 字 · 210 页
うなるのを忘れていりゃ警報器が鳴りだすんだ。俺はそんなヘマなことはやらないや」
ペンはますます呆れ顔だった。見る目嗅ぐ鼻を持ったミルキ閣下に一杯喰わせて得々としている男が、彼の親しい友人の中にいたのである。あまりに強き政治の裏には、あまりに強き反動がある。ポールの罪だけではないとペンは思った。そしてポールと話しておれば、音楽浴の麻酔がジワジワと融けてくるのをさえ感じた。彼もまたポールと同じく、ミルキ閣下を冒涜する一人であると思った。
「ねえポール。そういえばバラに注意したがいいよ。あの女はお前のことを廃物電池といってさげすんでいたぜ。バラにこの秘密を嗅ぎつかれると大変だ」
「バラはお前の細君じゃないか。お前がしっかりしていりゃ、知れるきづかいはない」
「うんにゃ、バラは男のように鋭い女だ。俺の手にはおえない」
「なんだペン公、亭主のくせに、情ない弱音を吹くな」
「いや亭主はもう廃業しようかと思っている。あんな女に連れ添っていると、世の中がいっそう味気なくならあ」
「へえ、そいつは本気か。別れてしまって、また女房を探すんだろうが、誰かに見当をつけているのかい」