轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
じゅうはちじのおんがくよく
十八時の音楽浴
海野 十三
海野十三『十八時の音楽浴』。同一底本的分册已合并为一书。收入:十八時の音楽浴、ある宇宙塵の秘密、第五氷河期、軍用鮫、生きている腸、放送された遺言、千年後の世界、特許多腕人間方式、宇宙女囚第一号。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 103,941 字 · 210 页
その液体のもとを見ると、複雑な化学装置からできていたが、その先は器内の黄色い液体だった。つまり黄色い液が途中で紫色の液になり、それが半身人間の身体を通るとまた黄色い液に変るという循環運動をなしていた。バラはこれを、新しき栄養摂取の試験をやっているのだと説明した。
このバラの説明の間にもミルキ閣下はとかくソワソワした態度で、人造人間アネットの方に注意を奪われがちだった。女大臣アサリ女史の眼にも、それがハッキリと映じたので彼女はだんだん蒼ざめ、はては身体をブルブルとふるわせた。
ところがミルキ閣下は、そんなことにいっこう気がつく様子もなくついに列を離れて、アネットの立っているところへ引き返してきた。
「美しいアネットよ。お前はこの部屋で何をしているのかい」
アネットは白痴の唖女のように、ただニコニコと笑っているばかりだった。
「ああ閣下」とバラが血相をかえてやってきた。「アネットは試作品ですから、特別の符号でないと通じないのでございますよ。ミルキ語は、彼女にわからないんですよ」
「なんだって、ミルキ語がわからんというのか。それは実に不便だネ」
とは言ったが、いわゆる白痴美というのであろうか、アネットの美しさに閣下はますますひきつけられていった。