轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
はんのすけしゅうげん
半之助祝言
山本 周五郎
「キング」大日本雄辯會講談社、1951(昭和26)年7月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 21,997 字 · 44 页
「御城代のお言葉ですけれど、領民や家臣たちの大切なことと政治とはべつじゃないでしょうか」
半之助はすぐさまこう続けた。
「例えば外壕埋立てと輪番制の耕作ですが、あれには閑地利用と遊休労力の活用という大きな意味があるでしょう、そこをもっと押し進めて全部の侍に耕作させ、百姓なんか領内から追っ払ってしまう、ということも考えられる、ところがかれらにはわからないんです、現在の輪番制でさえもかれらは怒っているんです、かんかんに怒っているんですから、貴方がごらんになったら腹を抱えてお笑いになりますよ」
「どうしてまたおれが笑うんだ」
「だってかれらの無知は底抜けで、三歳の童児も同じことですからね、そうじゃないですか御城代」
半之助は一種のめくばせをした。
「政治は決して慈善じゃありません、百姓町人のためにあるのでもなければ、領民の幸福のためにあるのでもない、政治は政治、かれらはかれらです、一般人民というものは勤労して租税を納めればいい、政治は取るものであって断じて与えるものではない、そこがわからないんです、かれらには。つまり無学無知、まるで歴史を知らないということでしょう」