轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

そうせきしとわたし

回想 子規・漱石

高浜 虚子

高浜虚子『回想 子規・漱石』。同一底本的分册已合并为一书。收入:漱石氏と私、子規居士と余。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 115,187 字 · 231 页

青空文庫

その頃十八、九歳の田舎青年であった余は、この衣食問題を提供されて実は一方ならず驚愕したのであった。そうしてこの時以来、仙台第二高等学校を中途退学するまで余の頭には実に文芸憧憬の情と衣食問題とが常に争闘を続けていたのであった。

とにかくこの居士の手紙を受取ってから余は考えずにはいられなかった。「飯を食う」という実際問題にいつも悶え難んでいた。何だか自分のようなか弱い人間にそんな恐ろしい現実問題が解決が出来るであろうかというような恐怖の情に襲われることがしばしばであった。この余の煩悶を碧梧桐君が居士に通告して遣った時に居士はあまり薬が利き過ぎたと思ったのか、今度は大に余を激励して来た。それに対して余は「飯が食えぬ」という文章を作って解嘲したこともあった。

中学四年までは学校の試験の成績というような事を大いなる興味を持っていた余は、反動的に極端に学校生活というものを憎むようになった。そこで居士はその頃の居士自身の傾向には反対した事をよく認めて余に送ってくれた事もあった。けれどもその余所行きの忠告の文句の裡に余は居士自身の煩悶を体読せずにはおかなかった。