轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

こくみんきょういくのふくほんい

国民教育の複本位

大隈 重信

日本女子大学校第一回創立披露会での演説、1897(明治30)年3月25日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,417 字 · 11 页

青空文庫

もしそれ火輪車の海を駆けり、鉄車電車の陸を馳せ、電線の音信談話を伝え、郵法の書信貨物を運ぶということがなければ、どうして交通が自在なる事が出来ましょう。既に交通自在ならず、その上になお銀行の制度が設けられず、手形の交換が行われなんだならば、どうして商業が振い興りましょう。工業の発達は工学の発達に伴い、農業の進歩は農学の進歩に従わねばならぬ如くに、国民の強健は生理衛生医学の力に頼らなければならぬ。而して文学哲学の感化が深大でなければ、人心の壮麗崇高は得て望まれない。

さて前述べました通り、智識は疑いもなく大勢力でありますが、性格は更に深遠重大なる意義を有する勢力であります。蓋し元来智識というものには善悪は無いので、これを用ゆる者の正邪に由りて善悪の区別が初めて起るのである。而して智識なきの性格は、俗儒のいわゆる君子というべき、愚直為すなきの国民を造るの恐れはありまするが、性格なきの智識は国民をして猾智譎詐を事とし、上下こもごも利を貪って、いわゆる我あるを知って他あるを忘れ、個人あるを知って国家を思わぬので、彼我の信用は地に堕ちて実業も振わない、社会の徳義は紊乱する、風俗は頽廃する、国勢をして日に月に凋衰せしむるの虞あるのであります。