轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ちきゅうようさい

地球要塞

海野 十三

「譚海」1940(昭和15)年8月~1941(昭和16)年2月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 71,834 字 · 144 页

青空文庫

名状しがたい大戦慄が、私の背中を、匐いのぼった。怪また怪!

空間の大戦慄――おそるべきX大使の魔力

さすがの私も、この恐怖の一瞬に、全身からありとあらゆる精力が、一度に抜け去ったように思った。

が、最後の一歩手前で私は、もしやと考えた。

「これは、夢を見ているのではないか」

私は、そういうときに誰もがするように、われとわが頬を、指さきで、つよくひねった。

「あ、痛い!」

頬は痛かった。――しからば、これは、夢ではないのだ。

夢であった方が、まだましであった。これが夢でないとしたら私は、この不思議な現象を、何と理解したらいいであろうか。全くもって、物理学では説明のつかないことになった。

「ああ、恐ろしい」

私は、もう恐怖を、隠しきれなかった。そして体を丸くして、両腕に自分の膝小僧を抱えた。

「――夢でなければ、私は、気が変になったのかしらん」

私は順序として、今度はそう思わないではいられなかった。

(気が変になったのであれば――気が変になったということを、どんな方法で確認したらいいのであろうか?)

解らない、解らない!

気が変になった者が、自分で自分の変になったことを検定する方法はない。