轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ちじくさくせん
地軸作戦
海野 十三
――金博士シリーズ・9――
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,005 字 · 18 页
かくてはわたくしが傍杖をくうおそれがあるので迷惑だから、道中だけを特に変装して貰うことにした。それで特使は、あの髭を反対の方向へカイゼル髭にぴーんとひねり上げたものである。
2
「金博士よ、ぜひとも聴き入れてください。そうでないと、折角わしが特使に立った甲斐がないというものだ」
金博士は、後向きに椅子に腰をかけて、西瓜の種をポリポリ齧っている。さっきから何ひとつろくに返事をしない。
「ねえねえ金博士。博士は、わしが好んで特使に立ち、好んで味噌をつけるのだといわれるでしょうが、わしは自分の名声のために特使に立ったのではない。わが国の存亡の決まる日がすぐそこに見えているために、これが最後のチャンスと奮い起って立ったのだ。どうぞ愍みたまえ」
ネルスキーの熱演に拘らず、金博士は依然として後向きになって西瓜の種をぽりぽり噛みつづける。そこでネルスキーの顔色が、また一段と赤くなって来た。それは大焦燥のしるしである。
「おお金博士、なぜ黙って居られる。ふん、そうか。さっきから、わしがあれほどくどくどといっても返事をしないところをみると、さすがの金博士も、わが宰相が持ちだした問題があまりにむつかしいために、手出しが出来ないのだな。