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だいせんらんごのこくさいへいわ
大戦乱後の国際平和
大隈 重信
民族的僻見の除去「平和時報 第三巻第一〇号」1915(大正4)年10月<br>戦争と平和「平和時報 第三巻第一〇号」1915(大正4)年10月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,219 字 · 11 页
民族的僻見の除去
換言すれば、大戦乱の大原因たる現今の帝国主義の根本に伏在する民族的僻見の除去によりて、大戦乱後の国際平和が成り立つのである。
民族的僻見の除去
元来、すべての民族の心の底には、民族的競争というものが必然あるべきものである。歴史的に競争し来ったのである。そうして、その平和がどういう工合に発達して来たかというと、その心を利害関係から和らげたものである。一番初めは自己の家の中で争う。それから親族、更に村、同じ民族の隣りの村、隣りの部落、互いに争うた。ところが、一家に於て始終親子喧嘩をしてばかりおっては安眠が出来ぬから、夫婦、親子は平和にして争わぬようにしようじゃないか。そこで、今度は隣りと争う。けれども、隣り近辺、五人組が始終喧嘩をしておっては仕様がないから、近辺は仲よくしよう。近辺には自ずから親類も多い。そういう風にして、今度は部落が集合して他の部落と争う。他の部落との平和が成立って、部落が互いに連合して他の強い部落に当ろうというところから、段々大を成して国家というものになり、国家というものの上には最上の権力をもった元首を仰ぎ、それから、更に大規模の帝国主義も起れば、種々のものが起って来たが、ともかくも国家というものは、その国内に於ては大体に於て平和だ。