轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
中里介山『大菩薩峠13』。同一底本的分册已合并为一书。收入:大菩薩峠、大菩薩峠。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 349,705 字 · 678 页
そのお代官であり、親玉である上長官が、女に目がないということを、面白がってすっぱ抜いているらしい。すっぱ抜く方も面白がり、それをきく方も嬉しがっているらしい。お里がお里だから、お安いお役向に出来ているらしい。
「嘉助が娘のお蘭は、ドコか特別に味のいいところがあるんじゃろうてのう、あればっかりが親玉の首根ッ子をつかまえて放さん、親玉の方でも、お蘭に逢っちゃあたあいがねえじゃて。お蘭の言うことならば何でもきく、従って嘉助の出頭ぶりはめざましいものじゃて。飛ぶ鳥も落すというのはあのことじゃてのう」
「お蘭は、そんなにいい女かえのう」
「いい女にはいい女だのう」
「さようなあ、悪いとは言えねえ。お寺の娘さんにも、お武家の娘御にも、商売人にも食い飽きた親玉が放さねえのだから、悪い容色の女じゃねえのう。百姓の娘にしてあれだからのう」
「百姓の娘だけに、うぶなところと、親身のところが、親玉のお気に召したというのだなあ」
「いいや、お蘭も、百姓の娘たあいうけど、てとりものじゃ、商売人にも負けねえということじゃて」
「親玉をうまくまるめ込んでいることじゃろうがのう」
「親玉ばかりじゃありゃせん、その道ではお蘭も、なかなかの好き者でのう」