轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

中里介山『大菩薩峠13』。同一底本的分册已合并为一书。收入:大菩薩峠、大菩薩峠。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 349,705 字 · 678 页

青空文庫

政公の両腕は後ろへ括り上げられている。そこから長さ一丈ばかりになる一条の縄がつづいて、それが竜之助の片手に取られている。

お猿が、めでたやな、といったようなあんばいに。

政公は今、この一条の縄によって殺活を繋がれながらお先を打たせられている。腰が立つのか、立たないのか、南天をくぐる時からしてこけつまろびつしている。

境内を出て、丘を下って里へ出る。

八幡町、桜山、新町の場末を透して加賀の山々を遠く後ろにして例の宮川の川原――月も星もない夜でしたから、先日来の思い出も一切、闇の中に没入され、一の町、二の町、三の町にも人の子ひとり通らない。但し犬は随時随所にいて、遠く近く吠えつつはあるが、特にこの二人にからんで来て吠えつくというわけではない。

こけつ、まろびつ八幡山を下りて来たお先供は、この時分になって、存外落着いて腰ものびてきたかのように、すっくりと立っては行くが、そのすっくりが糸蝋のようで、魂のあるものが生きて歩んで行くとは思われない。

この若いのの兄貴というのが、白骨温泉の夏場、イヤなおばさんなるものにさんざん精分を抜かれて、ちょうど、こんな腕つきで引き立てられて歩いたのを見た者もある。