轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

てんぐいわのさつじんま

天狗岩の殺人魔

山本 周五郎

「少年少女譚海」1938(昭和13)年春の増刊号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,872 字 · 18 页

青空文庫

松の根方に殺人体

「もう沢山だ。殺人鬼などに怖れていて永生きが出来るか、儂なんぞはいま此処へやって来たってびくともしやせんぞ」

平野氏が傲然と云放った時だった。――庭へ出る扉が突然外から押明けられて、濛々たる霧と共に京太郎が飛込んで来た。

「た、大変です。人が殺されて……」

「なに※(感嘆符疑問符、1-8-78)」

「彼処の栗林の中で、人が……」

京太郎の顔は、恐怖のために蒼白くひき歪んでいた。

松の根方に殺人体

京太郎の話は斯うだ。――此家を出てホテルへ行く近道を栗林の方へ抜けて行くと、不意に人の悲鳴がした。驚いて其方を見ると、右手の林の中で、一人の怪漢が片手に角灯を持ち、片手に小刀を振上げて、一人の農夫のような男を刺殺す有様が見えた。

「余りに恐ろしい光景で、前後も知らず逃げて来たんです――」

「殺人鬼権六だ※(感嘆符二つ、1-8-75)」

祐吉が叫びながら立った。

「――そうかも知れぬ」

平野氏は急に振返ると、大股に卓子へ歩寄って抽出の中から懐中電灯と護身用の拳銃を取出し、

「祐吉、行こう。――京太郎案内して呉れ」

「しめた! そう来なくちゃア面白くないぞ!」

祐吉は躍上って喚いた。