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たいようとほしのした

太陽と星の下

小川 未明

「新児童文化 第6冊」1950(昭和25)年9月

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 5,419 字 · 11 页

青空文庫

それを人間どうしが、たがいに意地わるをして、強いものが、弱いものをいじめて、かってに楽をしようとしたのだよ。」と、Kくんは答えて、なお、考えていました。少年はKくんの考えが、まったく自分の考えと一致しているのを知って、うれしかったのです。

「Kくん、僕は、人間があまり強欲なものだから、戦争をしたり、けんかをしたり、罪もない動物まで殺したりするのだと思うよ。神さまの与えられた生命を奪ってしまうという、残忍な行為は、ゆるされないのでないかね。」と、少年は、ききました。

「だから、そういう残酷なことをするものには、きっと罰があたるだろう。」

「君もそう思う。僕も、天罰があたると思っている。」

「どうして、ほかの動物より、人間のほうがえらいんだろうね。」と、いままで、だまっていた、Kくんが口を開きました。

「おたがいに、愛情があり、しんせつだったから、万物の長といわれたが、いまは、残忍なこと、ほかの動物の比でないから、かえって、悪魔に近いといえるだろう。」と、S少年がいいました。

このとき、赤く日は、西の山へ沈みかけていました。三人の少年は、しばらくだまって、地平線をながめながら、思い思いの空想にふけっていました。