轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
つまのざ
妻の座
壺井 栄
「新日本文学」1947(昭和22)年8月、1949(昭和24)年2月~4月、7月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 82,695 字 · 165 页
「そりゃあね、野村さんちは四人の子供がみんな学校なんだもの、自然早おきにもなるさ。うちは時間にしばられるものは一人もないんだから、閑ちゃんたちも、もっと朝寝すればいいのに。」
そういうと閑子はふんというような表情で、居候にそんなことはできぬとつぶやいたりした。それならそれでよいではないかといいたくなるのをがまんして、なるべく早くおきて閑子の気持を刺激しまいと考えるのだが、永年の習慣で朝になるとついゆっくりになってしまう。脊椎カリエスの持病のせいもあった。
「わたしは、ずい分閑子に気がねしてる。」
悠吉にうったえると、彼は彼の不満を現して「ほんとだよ。」と唇をとがらす。
一つの部屋に夫婦が布団をならべて寝る、その当り前なことに気がねをしなければならないのだ。といって、それをのぞくどんな方法があるだろう。住宅改善や経済問題にまで問題を飛躍させてみたところで、現実はやはり厳然として動かない。動かないところへみんながおちこんでいるのだ。それにしても閑子はどんな気でいるのだろう。あの仕事好きの片づけ好きの閑子がこの頃は何一つ根気を入れてすることがない。そのくせ朝ばかり早くおきてとげとげするのである。