轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
おんなけいず
婦系図
泉 鏡花
「やまと新聞」1907(明治40)年1~4月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 172,760 字 · 343 页
」
「違えねえ、確にアリャ、」
と、め組は路地口へ伸上る。
六
「大分御執心のようだが、どうした。」
と、め組のその素振に目を着けて、主税は空腹だというのに。……
「後姿に惚れたのかい。おい、もう可い加減なお婆さんだぜ。」
「だって貴郎にゃお婆さんでも、め組には似合いな年紀ごろだわ。ねえ、ちょいと、」
「へへへ、違えねえ。」
「よく、(違えねえ。)を云う人さ。」
「だから、確だろうと思うんでさ。」
と呟いて独で飲込み、仰向いて天秤棒を取りながら、
「旦那、」
「己ら御免だ。」と主税は懐手で一ツ肩を揺る。
「え、何を。」
「文でも届けてくれじゃないか。」
「御串戯。いえさ、串戯は止して今のお客は直ぐに南町の家へ帰りそうな様子でしたかね。」
「むむ、ずッと帰ると言ったっけ。」
「難有え、」
額をびっしゃり。
「後を慕って、おおそうだ、と遣れ。」
「行くのかい、河野さんへ。」
「ちょっぴりね、」
「じゃ可いけれど。貴郎、」
と主税を見て莞爾して、
「めい公がね、また我儘を云って困ったんですよ。お邸風を吹かしたり、お惣菜並に扱うから、河野さんへはもう行かないッて。折角お頼まれなすったものを、貴郎が困るだろうと思って、これから意見をしてやろうと思った処だったのよ。