轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

おんなけいず

婦系図

泉 鏡花

「やまと新聞」1907(明治40)年1~4月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 172,760 字 · 343 页

青空文庫

、夫人は洋傘をすぼめた。

と見ると黒髪に変りはないが、脊がすらりとして、帯腰の靡くように見えたのは、羽織なしの一枚袷という扮装のせいで、また着換えていた――この方が、姿も佳く、よく似合う。ただし媚しさは少なくなって、いくらか気韻が高く見えるが、それだけに品が可い。

セルで足袋を穿いては、軍人の奥方めく、素足では待合から出たようだ、と云って邸を出掛けに着換えたが、膚に、緋の紋縮緬の長襦袢。

二人の児の母親で、その燃立つようなのは、ともすると同一軍人好みになりたがるが、垢抜けのした、意気の壮な、色の白いのが着ると、汗ばんだ木瓜の花のように生暖なものではなく、雪の下もみじで凜とする。

部屋で、先刻これを着た時も、乳を圧えて密と袖を潜らすような、男に気を兼ねたものではなかった。露にその長襦袢に水紅色の紐をぐるぐると巻いた形で、牡丹の花から抜出たように縁の姿見の前に立って、

(市川菅女。)と莞爾々々笑って、澄まして袷を掻取って、襟を合わせて、ト背向きに頸を捻じて、衣紋つきを映した時、早瀬が縁のその棚から、ブラッシを取って、ごしごし痒そうに天窓を引掻いていたのを見ると、