轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しょうもんだいだいもんだい

小問題大問題

佐々木 邦

「現代」大日本雄辯會講談社、1927(昭和2)年6月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 10,957 字 · 23 页

青空文庫

公私ともに不平だ。祖父め、あの時ウンと首を縦に振っていてくれさえすれば、俺は少くとも子爵になっていらあ」

と津島君は持病を起した。

「オホヽ。又お株が始まりましたのね」

と細君はもう耳胼胝が寄っている。

「世が世なら今頃は貴族院で幅を利かしていらあ」

「…………」

「それが何うだ? 出でては平社員、入っては……入っては……」

と津島君は対句に窮した。

「入っては何でございますの?」

「何でもない」

「何でもないことはありますまい。入っては同族からもっと器量の好い奥さんを迎えているのにという意味でございましょう?」

と細君は年甲斐もなく妙なところへ気を廻した。

「然うまで具体的には考えていない」

「いけ図々しいのね」

「気に入らないかい?」

「公私々々って、何のことかと思えば、人を馬鹿にしているわ」

「世が世ならと言うのさ。華族なら何うせ華族から貰うから、お前よりも確かにもっと器量の好いのに有りついている」

「然うでございましょうとも」

「怒ったのかい?」

「いゝえ。世が世ならですもの」

「然う分ってくれゝば有難い」

「その代り三人共始終一番で通すような子供は生れませんわ」

「それは然うだろう。