轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しょうじょじごく

少女地獄

夢野 久作

「少女地獄」黒白書房、1936(昭和11)年3月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 105,174 字 · 206 页

青空文庫

「そ……それはどうも困ります」

と宇東三五郎が気を利かして慌ててくれた。

「実はそこのところをお願いに参りましたので、臼杵君も開業々赤の縄付を出したとあっては……」

「アハハ。いかにも御尤もですな。それじゃこう願えますまいか。明朝なるべく早くがいいですな。何かしら絶対に間違いのない用事をこしらえてその娘を外出させて下さいませんか。行先がわかっておれば尚更結構ですが」

「……承知しました。それじゃこうしましょう。僕が南洋土産の巨大な擬金剛石を一個持っております。姉も妻もアレキサンドリアが嫌いなので、始末に困っておるのですが、それをあの娘に与って、直ぐに指環に仕立るように命じて伊勢崎町の松山宝石店に遣りましょう。遅くとも九時から十時までの間には、出かける事と思いますが……十時頃から忙しくなって来ますから」

「結構です。しかし近頃の赤はナカナカ敏感ですから、よほど御用心なさらないと……」

「大丈夫と思います。今夜、ここへ伺った事は誰も知りませんし……それに妻がズット前、姫草に指環を一つ買って遣るって言った事があるそうですから……」

「成る程ね。それじゃソンナ都合に……」