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しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页

青空文庫

悪漢どもの目につくことをおそれて火気は禁じられているのだ、寒いが、危険をおかして捜索に出た友の身の上を思えばなんでもない、各自はかたくくちびるをかんで一行の帰りを待った。

じょじょに東の天は紅みをましてゆく。草むらが動いて、目ざめた鳥があかつきの空をさして飛んだ。モヤモヤと川霧が立ちのぼって河が乳白色にぼかされてゆく。かいの音はまだきこえない。

「遅いな」

とガーネットがいった。

「なにかまちがいがあったのじゃなかろうか」

とサービスが不安そうにいう。

「ぼくは兄さんを信ずる、だいじょうぶだ」

と次郎がフハンの鼻をなでながら力強くいった。フハンは次郎のひざにうずくまって眼を細めていた。

富士男とモコウが出発したのち、万一をおもんばかったゴルドンは、年長組のガーネット、サービス、バクスターとはかって、河を見張りすることにした、意見は一致した。

「だが、バクスター君だけは、幼年組の保護のために残ってくれたまえ、でないと幼年組が心細がるだろうから」

「そのかわりにぼくがゆきます」

と次郎がいった。

「いや、幼年組はとどまってもらう、夜気にあたって病気になったらたいへんだからね」