轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

あやしのやかた

怪しの館 短編

国枝 史郎

国枝史郎『怪しの館 短編』。同一底本的分册已合并为一书。收入:怪しの館、一枚絵の女、犬神娘、開運の鼓、猿ヶ京片耳伝説、日置流系図、北斎と幽霊。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 81,915 字 · 165 页

青空文庫

という妖怪画はかなり有名なものである。

白皚々たる雪の夕暮れ。一丁の駕籠が捨てられてある。駕籠の中には老人がいる。露出した腸。飛び散っている血汐。怨みに燃えている老人の眼! それは人間の幽霊でありまた幽霊の人間である。そうしてそれは狩野融川である。

「そうです私は商売道具で、つまり絵の具と筆と紙とで、師匠の仇を討とうとしました。豊後守様が剛愎でも、あの絵を一眼ごらんになったら気を失うに相違ないと、こう思ってあの絵を描いたのでした。

私の考えはあたりました。思惑以上に当たりました。あれから間もなく豊後守様はお役をお退きになられたのですからね。

私は溜飲を下げましたよ。そうして私は自分の腕を益※(二の字点、1-2-22)信じるようになりましたよ。しかし私は二度と再び幽霊の絵は描きますまい。何故とおっしゃるのでございますか? 理由はまことに簡単です、たとえこの後描いたところで到底あのような力強い絵は二度と出来ないと思うからです」

これは後年ある人に向かって北斎の洩らした述懐である。