轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
かいとうおう
怪塔王
海野 十三
「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1938(昭和13)年4月8日~12月4日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 167,635 字 · 337 页
はやく見たいという気持と、おそろしい気持とがごっちゃになって、帆村の胸をゆすぶった。――が遂に彼は見ました!
彼は見ました! 彼は溜息をつきました。
その寝台の上に寝ていた怪塔王は、顔を下にむけて寝ていたのである。帆村の目にうつったのは、赭茶けた毛と白髪とが交っている、中老人らしい後頭部を見ただけでありました。
叩きおこして、顔を見てやろうか。
そうおもった帆村だったが、ついにそのことは思いとどまった。ここで怪塔王に目をさまされ、いろいろとおそろしい武器をつかって暴れられてはたまらない。それよりもここは、怪塔王の気づかないうちに、怪塔王が困るようなことをやっておこう。そういう考え方で、帆村はマスクをにぎったまま、その辺にあるいろいろな仕掛などを、できるだけ壊したり外したりしておいたのです。そしてマスクをもって階下におり、鏡の前で怪塔王のマスクをかぶりました。
帆村はすっかり自分を怪塔王に変えてしまったこの巧妙なマスクに、改めておどろきの声を出しました。
3
さても巧妙にできているマスク! 首全体をつつむようにできている最新式の怪マスク!