轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

かいとうおう

怪塔王

海野 十三

「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1938(昭和13)年4月8日~12月4日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 167,635 字 · 337 页

青空文庫

いまこそ、そのマスクを取る。さて、その下からどんなほんとうの顔があらわれるか……」

「ああ、それはゆるしてくれ、マスクのことを知られては仕方がないが、私はおしまいまでこのマスクでいたいのだ。素顔を誰にも見られたくない」

「いまになって、なにをいう。指揮権はみなこっちへもらったはずだ。なにをやろうと、君は命令にしたがいさえすればいい」

「ま、待ってくれ。こんなところで、私にはじをかかせるな。時節が来れば、きっとマスクをはずすから、しばらく待て」

「うむ、わかった」

帆村はこのとき大きくうなずきました。

「どうした帆村君、なにがわかったのか」

小浜兵曹長が、聞きました。

「いや小浜さん、このマスクの下にあるほんとうの顔が、それがわかったというのです」

「え、それはなんのことだ」

「つまり、怪塔王のマスクの下には、僕たちのよく知っている顔がある、ということなんです」

4

帆村探偵は、怪塔王のマスクの下に、知っている人の顔があるといいます。

小浜兵曹長は、おどろいて、

「それは誰の顔だ」

「それは――」

と帆村は、おもわず興奮に顔を赤くし、怪塔王を指さしながら、

「それは外でもありません、この下に大利根博士の顔があるのです」