轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
きょうふのくちぶえ
恐怖の口笛
海野 十三
「富士」1934(昭和9)年8月号~11月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 60,713 字 · 122 页
「ブローカーから買いました。ブローカーの名前、控えてありますから、お知らせします」
「うむ、大江山君。そのブローカーを調べて、本当の持ち主をつきとめるんだ。――それはいいとして何故こんな抜け路をそのままにして置いたのかネ。何故痣蟹に知らせて、利用させたのだ」
「わたくし痣蟹と称ぶミスター北見仙斎を信用していました。あの人、わたくし故国ギリシアから信用ある紹介状もってきました」
「ギリシアから紹介状をもってきたって。ほほう、痣蟹はギリシアに隠れていたんだな。イヤよろしい。君にはゆっくり話を聞くことにしよう。しかしもし痣蟹から電話でも手紙でも来たら、すぐ本庁へ知らせるのだ。いいかネ。忘れてはいけない」
「よく分りました」
そこでオトー・ポントスはまた恭しげに敬礼をして下ろうとしたとき、
「ああ、ちょっと待って下さい」
と声を掛けた者があった。それは先刻から痣蟹の遺留した品物をひねくりながら、この場の話に耳を傾けていた覆面探偵青竜王だった。
「ポントスさん。これは貴方のものではありませんかネ」
といって、青竜王は何か小さい紙片を見せた。キャバレーの主人はそれを手にとってみたが、それは何か建築図の断片らしく、壁体だの階段だの奇妙な小室だのの符合が並んでいたが、生憎ごく端の方だけを切取ったものらしく、何を示してある図か、この