轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

けんせいのほんぎをといてそのゆうしゅうのびをなすのみちをろんず

憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず

吉野 作造

「中央公論」中央公論社、1916(大正5)年1月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 85,839 字 · 169 页

青空文庫

憲政の精神的根柢==民本主義

かくの如く、人によっては、各国立憲政治の共通なる精神的根柢の上に築かれたという性質を承認しないものがある。が、しかし少しく近代の文明史に通ずるものは、諸国の憲法一として近代文明の必然的産物たらざるなきことを認めざるを得ない。これまた史実の明白に我々に示すところでもある。もとより各国それぞれの憲法は、一面共通なる精神を基礎とすると共に、他面各々その国特有の色彩を帯びて居る事は論を俟たない。これら各国特有の色彩は、これを概括する事はもとより困難だが、その共通なる精神的根柢に至っては、近来世界の文明史上より推断してこれを知る事が出来る。これ実に近代の憲法を理解し、その運用を指導する上に極めて必要なる準備智識である。いわゆる憲政有終の美を済すの途は、実にこの共通の精神を理解する事を以て始まらねばならぬ。しかして予はこの各国憲法に通有する精神的根柢を以て、民本主義なりと認むるものである。

憲政の精神的根柢==民本主義

民本主義という文字は、日本語としては極めて新しい用例である。従来は民主主義という語を以て普通に唱えられておったようだ。時としてはまた民衆主義とか、平民主義とか呼ばれたこともある。