轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
せんごしんじんろん
戦後新人論
「文藝春秋 第二七巻第一一号」1949(昭和24)年11月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,363 字 · 15 页
しかし、私の見るところでは、副業の文章が本職の文士以上にうまいが、俳優の方は、ややダイコンである。なんと云っても、彼の修練はクラヤミに於ける声の表現で、表情や身の動きは中年からの年期であるから、宙を含むの天分ありとはいえ、年期の遅きをいかにせん。表情はいさゝかテレくさく、手の置き場所にもいさゝか困っていらッしゃる。彼の映画は見ている方が辛いのである。
ところが、表情や動きのいらないラジオとなると、さすがに違う。彼の天分は堂を圧してしまう。アア夢声は天才ナリ、と思う。そして、彼の声の登場するところ、春風タイトウとして、人心を和げ、心底から解放を与えてくる。又と得がたい声の俳優と申すべきであろう。
しかし、近ごろはメッタに登場せず、登場してもいさゝか精彩に欠けているが、これは含宙軒師匠が禁酒しているせいだろうと思われる。
我々文士が酒をのんでは、小説も書けないばかりで一向役にも立たないが、含宙軒師匠が酒をのむと、全国の皆様を春風タイトウとさせるのだから、ここは身命を投げうって酒を飲むところかも知れない。
戦後派の人気者の一つに職業野球がある。戦前に野球の主流であった六大学も甲子園大会も都市対抗も、今では、プロ野球の新人発掘の温床として注目される程度となっている。