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ぎじゅつのてつがく
技術の哲学
戸坂 潤
「技術の哲学」時潮社、1933(昭和8)年12月13日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 84,443 字 · 164 页
生産的技術が、却って破壊的生産技術によって代表されている処の近代軍需工業が、最も好くこの点を証明しているだろう。軍需工業の技術上の必要に迫られて、今日の自然科学的研究が、不均等にではあるにせよ、如何に急速に進歩しつつあるかを注意すれば好い(航空機のための流体力学の研究・毒ガスのための無機化学的研究・軍艦其の他の兵器のための金属学的研究・等々の発達、そのための研究所としては航空研究所・金属研究所・化学研究所・等々)。
* 「技術が甚だ多く(大部分の場合と云ってもいい)科学の状態に依存するとすれば、逆に科学は、より以上に、技術の状態と要求とに依存する。社会に或る技術上の要求が生ずれば、それは十個の大学より以上に科学の助けとなるのである。トリチェリ其の他の流体力学全体は、十六世紀のイタリーに於て、山水を治める必要から始まったものであり、電気が技術的に利用される方法が発見される以前には、電気に就いて知識らしいものはなかったのである。不幸にしてドイツでは、科学が何か天から降って来たかのように、科学史を書くのが習慣になっている。云々」(エンゲルス・一八九五・一月二十五日付シュタルケンブルクあて書翰)。