轻松读懂日语经典作品
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ぎじしんねん
擬似新年
大下 宇陀児
「宝石 一月号」1954(昭和29)年1月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 4,694 字 · 10 页
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去年中で(正しくいうと、まだ十一月だから今年中だが)いちばんおかしかつたのは、B・FとG・Fとの話だ。
なにしろ、新語というものは、あとからあとからとできてくる。
アジヤパーは、もうすたつたようだけれど、近頃では、腹が立つことを、カチンと来たという人がよくあり、少女がサイザンスというのを聞いたことがある。B・FとG・Fもその仲間で、それほど流行しなかつたようだが、ボーイ・フレンド、ガール・フレンドのことだそうな。
オールドボーイスがO・Bだから、いや、そもそも、W・Cは昔からあり、今はまた世界中がABCのアメリカン・ブロードケースチング・コーポレイシヨンからはじまつて、そういう約語だけで辞書ができる世の中だからB・FとG・Fは、あつて不思議なことではなく、むしろ新語としては、たいへん気の利いた言葉だといつてもいいくらいだが、これを私が知らなかつたのが運の尽きである。
ある日、私のところへ、一人の大学生がきた。
はじめに私は、いやな奴だと思つた。
なぜなら私のことを「おじさま」というのである。
初対面であり、血縁関係は皆無であり、この野郎の伯父にも叔父にもなつた覚えはない。