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あらたなプロレタリアぶんがく

新たなプロレタリア文学

宮本 百合子

アレゴリーと諷刺

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,478 字 · 11 页

青空文庫

(ブルガーコフは、それを逆に、ある島――赤紫の島の住民が、まるで公式的なアジでパッパッと革命を遂行しソヴェトをつくってしまうという表面の成功の形で、こんなだったらいいだろうがネ、といっているのである。)

だが、果して、世界革命はブルガーコフのように諷刺しやゆしてしまうだけのものだろうか?

党、それを支持するプロレタリアートの一面の誤謬は指摘され、笑われている。プロレタリア的な積極的な見通しが、全脚本を通じてない。そこで、大衆は疑問をもち始め「赤紫の島」は上演を禁じられた。

この例でもわかるように、闘争的プロレタリアートは諷刺にしろ、自嘲は欲しない。建設的諷刺が欲しいのである。

ハッハッハアと笑って、ようし、やるぞ! という元気のいいのがほしいのである。

諷刺文学、朗らかで、見通しをもったプロレタリア諷刺文学をどうこしらえるかということはソヴェトでもまだ宿題だ。

いわゆるユーモア文学の作家にはゾーシチェンコなどという人もいる。これは、古いロシアと新しいソヴェト生活のむじゅんから生ずる滑稽を、毒のない笑話という程度でまとめる。自己批判というキッとしたところのある笑いではない。