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にっき
日記
宮本 百合子
02 一九一四年(大正三年)
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 17,620 字 · 36 页
二月十三日
二月十四日
二月十五日
を書き始めた。
何事によらずやむを得ず習練させられて巧になったと云うものはまことにそれ自身にとってはかなしいひやっこい気持がするものである。
私は練習されないありのままの感情を貴ぶと共に、一寸でも自分の心に練習された感情の生れて居るのを見出した時はたまらなくかなしくなる。この頃の時代は私にとってある一種ことなった殊に記憶すべき日常である。悪い意味でなく。――
○二月十三日(金曜)晴 寒
〔摘要〕学校出席、日誌当番
燈台守の娘の話を翻訳
○希望は心の生命であると云う事はだれでもが云うけれ共私はこの頃特別にそう思う。悲しい中にも自分の心の希望が輝いた時にはまことにうれしいものだ。
○今までになく私は確定した考えをこの頃は少し持って居る。それを私はよろこばなければいけない。
○よろこびの根強く生えて悲しみはいずこの隅に身をばひそめし
○かなし味のかげにうち笑むうれしさは
真珠のごとく貴くもあるかな
二月十四日(土曜)晴 寒
〔摘要〕学校出席 大沢氏
二月十五日(日曜)晴
Ancient Greek Sculptors 訳し始める。勿論一年仕事であるけれ共その結果を思えば努力しがいが有る。