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にっき
日記
宮本 百合子
30 一九四七年(昭和二十二年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 11,669 字 · 24 页
十日
十一日
十二日
○長者町は、この小松はむかし内芸者をおいていてその女たちの住んでいた別棟の家がある由。
十日(日)○工合よし
午後六時の汽車でm来るかしらと思い待った。来ず。朝のうち桃五ヶ買った百匁25円
「笛師のむれ」をよみはじめる。
十一日(月)
ひどく涼しい八十度前後
「笛師のむれ」
きょうむくみがとれたのがはっきりわかり、体軽くなった。どんなに疲れていたかとわかる。そして静養ということの意味もわかった。静養は一人がいいということも。
十二日(火)涼しい、八十度になっていない。
古在さんのところへ水瓜90円、一貫目のをもって俥でゆく25円かえり30円
こもだれ姫以上だが子供たちみんな実によく育っている。母親の力というものおそろしい作用がある。夕方まで涼み、わたなべのことをたのみ、もしmが来たら米のこともたのみ、また俥でかえる。道にYの家へよる。酌婦上りのような老母、アッパッパの母、ちょいと町のトビのものの母娘という感じ。
Y君23歳の人生も荷が軽くないと痛感した。ケイオーの経済、
あした東京へゆくなら電話をかけて貰いたいと思って、夜停電する。わざとの停電の由。
古在さんのところでSが、わたしたちの生活について喋り、そのことで夫人が怒ったという話。