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あけみのうた
曙覧の歌
正岡 子規
「日本」日本新聞社、1899(明治32)年3月22日~24日、26日、28日、30日、4月9日、22日~23日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 12,667 字 · 26 页
、かくいふは参議正四位上大蔵大輔源朝臣慶永元治二年衣更著末のむゆか、館に帰りてしるす
曙覧が清貧に処して独り安んずるの様、はた春岳が高貴の身をもってよく士に下るの様はこの文を見てよく知るを得ん。この知己あり。曙覧地下に瞑すべきなり。
〔『日本』明治三十二年三月二十二日〕
曙覧が清貧の境涯はほぼこの文に見えたるも、彼の衣食住の有様、すなわち生活の程度いかんはその歌によって一層詳に知ることを得べし。その歌左に
人にかさかしたりけるに久しうかへさざりければ、わらはしてとりにやりけるにもたせやりたる
山吹のみの一つだに無き宿はかさも二つはもたぬなりけり
その貧乏さ加減、我らにも覚えのあることなり。
ひた土に筵しきて、つねに机すゑおくちひさき伏屋のうちに、竹生いでて長うのびたりけるをそのままにしおきて
壁くぐる竹に肩する窓のうちみじろくたびにかれもえだ振る
膝いるるばかりもあらぬ草屋を竹にとられて身をすぼめをり
明治に生れたる我らはかくまで貧しくなられ得べくもあらず。(「草屋」を「草の屋」と読ませ「草花」を「草の花」と読まする例、集中に少からず。漢語にはあらず)
銭乏しかりける時