轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

さつじんめいろ

殺人迷路

佐左木 俊郎

09 (連作探偵小説第九回)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,774 字 · 8 页

青空文庫

星田の面皮を剥いだのが、彼自身であったら、彼はどんなに朗かになれたろう。又、それが、精鋭を世界に誇る日本の警察力に依ったのであっても、こんなに、みじめにならずにすんだであろう。ところが、星田の首をあげたのは、一介の新聞記者ではないか。しかも、いつも口ぐせのように当局の無能を罵倒して止まない『あづま日報』の村井ではないか。

二木検事と村井記者は、同期の、赤門出の法学士だった。学生時代から競争相手だったこの二人は、卒業間際に一人の女性を張り合ってからは、その競争意識が感情的にコジレて行った。しかし、二人の教養は、その感情を面に現わすことを制した。その女性が、二木検事の妻と決した時も、村井は、内心の口惜しさを堪えて、二木夫妻の幸福を祝福したくらいだった。

そういう次第で、『あづま日報』が、当局の無能を攻撃する度に、二木検事は、何故か、『あづま日報』の社会部次長として、事実上社会部の実権を握っている村井に、二木検事自身が、揶揄されているような気がしてならないのだった。

しかるに、村井は何故、星田代二と山川牧太郎が同一人であるという、当局の鼻を明すに十分な特種をつかみながら、それを逸早く『あづま日報』