轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
みずしちけい
水七景
小川 未明
「童話読本」1948(昭和23)年9月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 2,631 字 · 6 页
その池には人のいないとき、金の蔵が浮くという、いいつたえがありました。
「みなさん、池はあぶないから、気をつけるんですよ。」と先生は、いわれました。
くまざさをわけて、下をのぞくと、水のおもてが、青黒く光って、それへ、まわりの木の枝から、たれさがる、むらさき色のふじの花が、美しいかげをうつしていました。「ドボン。」と、どこかで、かえるのとびこむ音がしました。
*
ぼくたちの、泳ぎにいく川は、村の近くにありました。水が、いつもたくさんで、きれいでした。浅いところは、そこにうずまる、白いせとものや、青い石ころまですきとおって見えました。橋のところから、川下へいくにつれて、だんだん、深くなりました。
くるみの木のあるあたりが、いちばん深くて、ぼくたちの背は、立ちません。ここでは、よく大きなふなや、なまずなどが、つれました。
今年も、いつしかたのしい、泳ぎの季節となりました。おばあさんが、
「きゅうりの、初なりを、水神さまにあげなさい。」と、おっしゃったので、ぼくは、畑から、みごとなきゅうりを、もいできて、それへ、自分の名を書きました。そして、それを川へ流しにいきました。